クサレダマ

 木の芽が吹いて梢が色づく早春、他の草がのびる前に見慣れないずんぐりとした茎が突っ立っている。地上7〜8枚の葉は、燐片状で柄がなく茎を包むようについていて、赤紫をおびアスパラガスに似ている。
すこし谷地臭があるが全体に酸味が強く、生のまま食べることができる。
数十センチにのびた芽を、手で簡単に折れるところから採ってくる。

【甘酢漬け】


 塩を一つまみ入れてよく茹でると、お湯に色素がでて薄紫に変色する。
冷水にさらして数時間あく抜きをし4〜5cmに刻んで砂糖、塩、そしてたっぷり酢をいれて甘酢漬けにする。
茎の表面は繊維質で歯ごたえがあり、芯の部分は柔らかくて口の中でゼリー状に感じられる。味、形、色など他にない特徴をもっていて、山菜のバリエーションが増える逸品になること間違いない。